将来の夢がないことで、キャリアビジョンが描けず、就活が不安だという人もいると思います。
しかし実は、昔から将来の夢がなかった筆者でも、キャリアビジョンを書けた方法があります。
それが「将来の夢がない就活生でもキャリアビジョンが書ける方法」です。
この方法を使うことで、キャリアビジョンが書けるようになり、効率の良い就活や、良いキャリアスタートへと繋がるはずので、オススメです。
【事実】将来の夢をつくるのは難しい
将来の夢をつくるのは、難しいですよね。
筆者も、将来の夢ができないまま、就活生を迎えてしまいました。
将来の夢をつくるのが難しい理由2つ
どうして将来の夢をつくるのが難しいのでしょうか?
筆者からは、2つの理由をお伝えします。
- 自己理解が浅い
- 社会理解が不足している
自己理解が浅い
1つ目の理由として、時間がなくて自己理解が浅くなっていることが挙げられます。
勉強や部活・サークル、アルバイトで、多忙な日々を送っていると、自分と向き合えなくなりますよね。
筆者自身、就活を機に自己分析をしたのですが、自己理解が浅く、後悔したことがあります。
「多くの人の役に立ちたい」という気持ちに気づけず、選択肢から公務員を除外してしまったのです。
このように、自分の好き・嫌い・得意・苦手・価値観・興味等を理解していなければ、将来の夢をつくるのが難しくなります。
社会理解が不足している
2つ目の理由は、社会理解が不足している点にあります。
突然ですが、皆さんは、日本にどんな業種・職種・企業があるかを知っていますか?
少なくとも、筆者自身は、就活生になるまで業種・職種・企業に興味がなく、ほとんど知りませんでした。
仮に、業種・職種を知っている就活生でも、学生が知っている企業数には限界がありますよね。
社会理解が不足している就活生は、視野が限定的になるため、将来の夢を考えるのが困難となるのです。
キャリアビジョンが必要な理由3選
将来の夢ができない理由が、自己理解と社会理解に不足によるものだと分かりました。
ですが、そもそも就活において、なぜキャリアビジョン作成が求められているのでしょうか?
将来の夢がない人もいる中で、なぜキャリアビジョンを聞くのだろうと思いますよね。
そこで、私からは3つの理由を提示したいと思います。
- 内定をもらうため
- ミスマッチを防ぐため
- 入社後のモチベーションを保つため
内定をもらうため
キャリアビジョンが必要な理由として、内定獲得が挙げられます。
もし面接でキャリアビジョンを聞かれ、答えられなかったら、不採用になる可能性が高いですよね。
企業は、就活生の志望度を測る指標の一つとして、キャリアビジョンを聞いています。
つまり、その企業で将来何にチャレンジしたいのか、どんな姿になりたいのかというキャリアビジョンを伝えられれば、企業に志望度の高さを示唆することができ、内定へと近づくのです。
ミスマッチを防ぐため
2つ目の理由は、就活生と企業のミスマッチを防ぐためです。
例えば、入社後に想像していた仕事ではないことが分かり、やりたいことが全くできない環境だったらどうでしょうか?
ミスマッチとなり、早期離職に繋がる可能性が高いですよね。
なお早期離職は、社員にとって転職に不利になるだけではなく、企業にとっても採用費用の無駄になるため、お互いにとって避けたいところです。
このように、就活生と企業のミスマッチを避けるため、キャリアビジョン作成が必要なのです。
入社後のモチベーションを保つため
3つ目の理由は、入社後のモチベーションを保つためです。
就職すると、一筋縄ではいかない壁にぶつかることがあると思います。
ですが、そんな大変な日々でも、将来的にやりたいことがあれば、頑張るモチベーションになりますよね。
入社した企業で、自分のなりたい姿を目指していくため、キャリアビジョンがあるに越したことはないですね。
キャリアビジョンが書けるようになる2つのヒント
キャリアビジョンの必要性は分かりました。
ですが、将来の夢がない私でも、キャリアビジョンは作れるのでしょうか?
キャリアビジョンは将来の夢を考えるよりもハードルが低いので、大丈夫です。
なぜなら、将来の夢ほどスケールが大きくなくて良いからです。
私自身、将来の夢は物事の達成を目指すのに対し、どんな姿になりたいのかを考えるのがキャリアビジョンだと考えています。
そこで、まずはキャリアビジョンが書けるようになるヒントを見てみましょう
- 自分史を書く
- 社会人の話を聞く
自分史を書く
まず、自分史の作成です。
それまでの経験を振り返りましょう。
自分史って、意味があるのですか?
私自身もないと思っていたのですが、実際に役立ったので今回紹介したいと思います。
【小学校】 ・小1、算数でつまずく ・小2、通信教育で予習・復習を始める →勉強が分かるようになる →勉強を教えるのが好きになる |
【中学校】 ・文化部に入部 →特別支援学級の生徒と一緒になる →できないことをサポートするようになる →できなかったことができるようになる ・陸上大会・駅伝大会に出場 |
【高校】 ・陸上部に入部 →なかなか結果が出ずに苦しむ… ・大学受験 →判定が上がらずに苦しむ… |
【大学】 ・留学生向けの日本語クラスを運営 →留学生の発言を引き出せず、苦戦 →試行錯誤の日々… →発言が増加し、日本語の上達を実感 |
筆者の自分史から共通項を抽出します。
【やりがい】
・誰かのできるをサポートすること
・マイノリティの人の役に立つこと
ここから「マイノリティの人々の可能性を広げたい」という思いに気づくことができました。
このように、自分史を作成することで、キャリアビジョンに繋がる手がかりをつかむことができます。
まずは思い出せる範囲でいいので、皆さんも自分史を書いてみてください。
社会人の話を聞く
2つ目は、社会人の話を参考にした例です。
皆さんも、普段の授業や企業の説明会等々で社会人の話を聞く機会があると思います。
ここで社会人の話がキャリアビジョンに影響した事例をご提示します。
Ⓐ大学の講義
Ⓑ企業説明会
Ⓐ大学の講義
難民の定住においては、住まいと仕事が大事です。
こちらは「住」と「職」の重要性を思い知らされた授業です。
特に「職」は衣食住には含まれないために、強烈な印象を受けたことを覚えています。
これを機に、今まで見ていなかった人材業界を目指したいと思うようになりました。
Ⓑ企業説明会
日本の課題の1つは、労働生産性の低さです。
その解決方法として、
①機械化を進めること
②人が効率を上げること
の2つがあり、
弊社では②に取り組んでいます。
そして、知的生産の最大化には、個人の強みを最大化しながら働く必要があると考えています。
以上の話を聞いて、以下のキャリアビジョンができました。
【キャリアビジョン】
マイノリティの人々にも強みを発揮できる環境を提供し、今までの不可能を可能にしたい
以上から、社会人の話がキャリアビジョンの形成のヒントになることが伝わっていたら嬉しいです。
普段の授業がキャリアビジョンに影響することは多くはないかもしれません。
ですが、意外な発見もあるかもしれないので、授業含めいろいろな社会人の話を聞いてみてください。
スカウトサイトに登録する
キャリアビジョンができたら、次のアクションとして、スカウトサイトに登録してみましょう。
なぜなら、キャリアビジョンを登録することで、企業からスカウトが来る可能性があるからです。
例えば、私自身の最終的なキャリアビジョンは、以下のようになりました。
【キャリアビジョン】
マイノリティの人々にも強みを発揮できる環境を提供し、今までの不可能を可能にしたい
このように、皆さんもキャリアビジョンができたら、スカウトサイトに登録してみましょう。
ちなみに、どのスカウトサイトがオススメですか?
私からは、キミスカ をオススメしたいと思います。
キミスカは、就活生がプロフィールを入力し、そのプロフィールを見て興味を持った企業がスカウトを送る無料の求人情報サイトです。
プロフィール入力率80%以上で、スカウト受信率97%だと言われています。
このキミスカのプロフィール欄に中に、「なりたい人物像」を入力する項目があるため、スカウトに活かすことができるのです。
皆さんも、キミスカに登録し、スカウトをGetしてくださいね。
キミスカで「なりたい姿」を記入する際は、考えた理由まで盛り込むようにしましょう。
フィードバックをもらう
なお、採用選考に進み、キャリアビジョンを伝える必要が出た場合は、作成したキャリアビジョンに対してフィードバックをお願いしましょう。
なぜなら、他の人からのアドバイスにより、キャリアビジョンがブラッシュアップされ、内定につなげることができるからです。
今回は、実際のキャリアビジョンを用いて、その過程をお見せしたいと思います。
- フィードバックをもらう前
- フィードバックをもらった後
フィードバックをもらう前
再度、作成したキャリアビジョンを見てみましょう。
再掲:【最終的なキャリアビジョン】
マイノリティの人々にも強みを発揮できる環境を提供し、今までの不可能を可能にする
↓覚えやすいように言い換える
人々の困り事を減らし、新たな可能性を広げる事業を作る
また、志望職種の先輩社員のキャリアパスを参考に、3年目までのキャリアプランを作成しました。
【キャリアプラン】 事業立ち上げのために必要なのは ①現場での経験 ②人々を巻き込む経験 ↓ 1年目:セールス ・電話・訪問・提案・フォローの習得 ・目の前のお客様に合ったセールス 2年目:リーダー ・成果を出しつつ、周りの数字をつくる 3年目:マネージャー ・チーム目標の達成にこだわる ・メンバー一人一人に目を配る |
このキャリアビジョン・プランに対し、次のようなアドバイスをもらいました。
・ビジョンの定義がほしい
・ここに至るきっかけがほしい
・全部話すと長い
→定義ときっかけはマスト
そこで、次のように書き換えました。
フィードバックをもらった後
続いて、修正したキャリアビジョンです。
【最終的なキャリアビジョン】 人々の困り事を減らし、新たな可能性を広げる事業を作る 【定義】 ・困り事:ステレオタイプ/偏見の問題 ・可能性:強みを発揮できるチャンス 【きっかけ】 ・特別支援学級に通う生徒との交流 ・日本語を勉強する外国人についての学習 →今の社会で彼らの良さが発揮されていない 【キャリアプラン】 ビジョンに向けたサービスをビジネス化 →まずはビジネス観をつけたい |
ここまでキャリアビジョンの作成過程をご覧いただきました。
「初対面の面接官にもキャリアビジョンが伝わるかどうか」という観点で、ブラッシュアップされたのが伝わるでしょうか。
他の人にフィードバックをもらうことは、面接官に近い客観的な視点で見てもらうことに繋がるので、皆さんも試してみてください。
フィードバックをもらう際、オススメしたいのが【キャリエモン】です。
キャリエモンとは、入社後のキャリアプランの相談等、就活全般の悩みをプロに何度でも無料で相談可能なサービスです。
就活のプロが回答するので、的確なアドバイスがもらえます。
オススメするサービスですので、是非ご活用ください。
【結論】将来の夢がない就活生でもキャリアビジョンは書ける
今回のテーマは、キャリアビジョンでした。
以下、この記事で伝えたかったことです。
◯将来の夢がない大学生も一定数いる
◯キャリアビジョンをつくるヒント
・自分史を書く
・社会人の話を聞く
◯スカウトサイトに登録する
◯フィードバックを依頼する
少しでも皆さんの役に立ててたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ぜひキャリアビジョンをつくるヒントを実践してみてください。
将来の夢がないから、キャリアビジョンも書けない…。