筆者も早く内定が欲しいと思っていた一方、早期選考にチャレンジして良いのか迷っていました。
それでも、早期選考へのエントリー方法や、早期内定に必要な準備を実践し、大学3年生の2月に内定をもらうことができました。
そこで本記事では、私が学んだ「早期内定に必要なイロハ」をお伝えします。
この記事を読むことで、皆さんが早期内定を獲得できるようになると思うので、是非最後までお読みください。
早期選考とは
まずは「早期選考とは何か」を確認しましょう。
早期選考とは就活解禁日である3月1日以前に実施される企業の採用選考活動を指します。
以下で通常選考と比較しながら、早期選考のスケジュールを見てみましょう。
スケジュール
早期選考に関しては、筆者自身の就活スケジュールです。
企業によって選考のスケジュールは異なりますので、参考程度にご覧ください。
一般に通常選考は、大学3年生の3月に解禁され、大学4年生の6月以降に内々定が出ると言われています。
一方の早期選考では、大学4年生の6月を待たずして内々定が出ていますよね。
中には夏インターンの成果で、大学3年生の夏に内定が出る人もいると言われており、相当早いことが分かります。
実施される業界・企業
どんな業界・企業で早期選考が行われていますか?
以下の業界・企業では、早期選考が行われる傾向にあると言われています。
- 外資系
- ベンチャー
- コンサル
- IT
- 人材
- 広告
- テレビ
- 総合商社
- 日系金融
- メーカー
実際に筆者は、ベンチャー×ITの企業で早期内定をもらいました。
ただ、ここに掲載されていない業界・企業でも、早期選考が実施される可能性は大いにあります。
どの業界・企業を志望している場合でも、後に紹介する「早期選考にエントリーする方法」を実践してみましょう。
3つのデメリット
ここまで早期選考の概要をお伝えしました。
ただ就活解禁前の早い時期に実施される採用選考だからこその留意点もあります。
続いては早期選考のデメリットを記します。
- 早めに選考対策しなければならない
- 通常選考にエントリーできない場合がある
- オワハラを受けるリスクがある
早めに選考対策しなければならない
早期選考のデメリットとして、選考対策を前倒しで実施しなければならない点が挙げられます。
早期内定を獲得するには、時期の早さに関わらず、十分な選考対策が求められます。
しかし筆者は、選考対策が疎かにも関わらず、早期選考に応募し、何度も不合格を食らいました。
最初から学業で忙しくなる時期だと分かっていながら、事前に選考対策の準備をしていなかったのです。
以上から、早期選考にチャレンジする際は、授業等のスケジュールを加味しながら、選考対策と両立していく必要があります。
ただ通常選考でも、選考対策が必要なのは変わりないため、時期が早まったと思い、早期選考には進んで挑戦してほしいです。
通常選考にエントリーできない場合がある
デメリットの2つ目は、通常選考にエントリーできない場合がある点です。
これは早期選考で不合格になった場合、同時に通常選考も不合格になったかのように扱う企業が存在するためです。
インターン選考で不合格でも、本選考は受けられますよね…?
もちろん、インターン選考で不合格になった場合は、本選考で挽回するチャンスはあります。
しかし本選考は、早期選考も通常選考も、同じ入社枠を巡って実施されるので、チャンスは1回だと考えておいたほうが良いですね。
ただ選考対策が十分できている場合は、あまり採用枠が埋まっていない早期選考にチャレンジすることをオススメします。
企業によっては、早期選考で不合格だった人でも、通常選考に再挑戦できる場合があります。
募集要項に記入されていない場合は、企業の人事の方に確認するのが得策です。
オワハラを受けるリスクがある
デメリットの3つ目は、オワハラを受けるリスクがあることです。
オワハラとは「就活終われハラスメント」の略称です。
内々定を与えられる引き換えに、就活を終えなければならないため、他の企業の採用選考を受けられなくなります。
なぜオワハラが起きるのですか?
理由としては、コストをかけて採用した優秀な人材を逃がしたくないという思惑が考えられます。
採用活動はコストがかかる上、早期選考は優秀な人材の囲い込みのために実施されています。
そのため早期内定を蹴られないように、オワハラをする企業もあるようです。
もしオワハラを受けたら、どうすれば良いですか?
とりあえず内定承諾し、本命企業で内定が出た後に、オワハラを受けた企業の内定を辞退すれば良いです。
詳細は「内定辞退はできる」のところでお伝えしますね。
5つのメリット
ここまで早期選考のデメリットをお伝えしました。
ただ早期選考はデメリットばかりではなく、むしろメリットの方が多いです。
ここからは早期選考のメリットを書きます。
- 選考慣れできる
- 反省を次に活かせる
- 本選考に余裕が生まれる
- 内定者研修に参加できる
- 自由時間が増える
選考慣れできる
早期選考のメリットとして、選考慣れできる点が挙げられます。
もともと筆者は、面接が苦手で、よく早期選考の面接後に不合格が通知されていました。
ですが早期選考に応募し続けたおかげで、面接の数をこなすことができ、苦手意識と緊張を払拭することができました。
筆者自身、選考慣れできたことで、結果的に早期内定に繋がったと感じています。
このように早期選考の中でも、慣れによって成長できる部分があるので、チャレンジすることをオススメします。
反省を次に活かせる
メリットの2つ目は、反省を次に活かせる点です。
筆者は、ある企業の採用面接でガクチカを聞かれた際、面接官に適切に内容が伝わらなかった経験があります。
もちろん面接選考は不合格でしたが、反省を活かし、初対面の面接官にも伝わる内容に修正することができました。
改善の甲斐あり、早期内定を獲得できたと思っています。
以上から、早期選考に挑戦する中で、「実行・反省・改善」していくことが内定への近道だと言えますね。
本選考に余裕が生まれる
メリットの3つ目は本選考に余裕が生まれる点です。
こちらは、早期選考で内定を獲得した一方で、本命企業の本選考が残っている人にとっての話になります。
仮に早期内定を獲得した企業が本命でなくても、大学卒業後に入社できる企業がある事実は、安心材料になりますよね。
また本選考に関しても、早期選考で内定をもらった企業よりも、志望度が高い企業のみを受ければいい訳ですから、工数が減ります。
このように早期選考で内定を獲得できれば、就活の緊張感が薄まり、心の余裕を取り戻すことができるのです。
内定者研修に参加できる
メリットの4つ目は、内定者研修に参加できる点です。
私が入社予定の企業は、通年採用を実施しているのですが、早めに内定した人向けに研修がありました。
事業づくりの一部を学習したり、同期と交流できたりして、有意義な時間になりました。
他にも、内定者向けにインターンを実施している企業もあります。
社員同様に働くことが可能なので、入社後に同期よりも一歩リードできそうですね。
ですから、早期内定を獲得することで、入社前に成長・交流できる機会が持てるのです。
自由時間が増える
メリットの5つ目は、早期内定をもらうことで、卒業までの自由時間が増える点です。
社会人になると忙しくなり、趣味等に使える時間が少なくなるため、遊ぶのであれば大学生のうちです。
そのため早く就職先が決まれば、その分、大学生活を満喫できる時間も長くなるということですよね。
他方、社会人に向けてスキルアップをするのもアリです。
就活終了後、私は卒論のみとなったので、Webマーケティングスクールの受講・長期インターンへの参加を始めました。
このように早期内定を獲得できれば、残りの大学生活を自由にデザインできるのです。
早期選考での内定獲得に必要な2工程
ここまで早期選考のメリットをお伝えしました。
ここからは早期選考で内定を獲得するために必要な工程を記します。
- 自己分析
- 選考対策
自己分析
まずは自己分析をしましょう。
自己分析をする理由は「自分に合った企業」を見つけるためです。
就活のゴールは入社後にイキイキと働くことです。
価値観に共感でき、自分の強みを活かしながら、自分の理想像を叶えられる企業を探すために、自己分析で基準を知るということですね。
どうやって自己分析をすれば良いですか?
自己分析ツールを活用すると良いです。
ここでオススメの自己分析ツールを2つご紹介しますね。
- My analytics
- Future Finder
My analyticsは、たった5分で選択式質問36問に答えるだけで、強み/弱み・キャリアプランを診断できます。
また【FutureFinder】に関しても、心理統計学に基づいた108問で、価値観や強み/弱みを把握することができるのです。
そして企業側も、就活生にとって「共感・活躍でき、なりたい姿を叶えられる」会社であるかどうかを判断するために、以下の質問を用意しています。
自己分析の結果をもとにしながら、選考準備を進めてくださいね。
選考対策
自己分析ができたら、いよいよ選考対策に入っていきます。
選考の代表例は、以下の通りです。
- ES(エントリーシート)
- 適性検査
- GD(グループディスカッション)
- 面接
ESは、前出「あわせて読みたい」の4記事を参考にしてみてください。
適性検査に関しては、企業によって使用されるテストの種類が異なるため、応募先に合わせて対策しなければなりません。
また数日だけで対策できるテストではないため、実際に受験する形式に合った参考書で勉強することをオススメします。
さらにGDも慣れが必要なので、早期選考に突入する前から、GDイベントに参加しておきましょう。
オススメのGDイベントを教えてください。
デアイバ をオススメします。
デアイバは無料のGD型スカウトイベントとなっています。
GD実施前に解法をレクチャーする時間もあり、複数回GDを練習することができるので、ご参加を推奨します。
なお面接対策は、大学のキャリアセンターで模擬面接を依頼すると良いですね。
早期選考へのエントリー方法3選
以上、早期選考での内定獲得の工程をお伝えしました。
ただ早期選考にエントリーできなければ、挑戦することもできません。
そこで続いては、早期選考にエントリーする方法を紹介します。
- 逆求人サイト
- 就活イベント
- 就活エージェント
逆求人サイト
逆求人サイトに登録したことで、結果的に早期選考にエントリーできました。
逆求人サイトとは、就活生がプロフィールを入力し、内容に興味を持った企業からスカウトが届くサービスです。
スカウトの中には、早期選考だけでなく、インターンの案内もあります。
実際に、逆求人サイト経由でインターンに参加し、早期選考の特典をもらうことができました。
そのため、早い時期から逆求人サイトに登録し、インターンに参加することを推奨します。
さらに逆求人サイトで、リクルーター面談に招待された経験もあります。
現場で働く社員の方に、選考対策のお手伝いをしていただいたおかげで、早期内定できました。
このように早期選考を狙う上で、逆求人サイトの利用は欠かせないと言えますね。
実際に使っていた逆求人サイトを教えてください。
実際に使っていた逆求人サイトは以下の通りです。
ぜひチェックしてみてくださいね。
就活イベント
方法の2つ目は、就活イベントに参加することです。
就活イベントの中にはスカウトがもらえる場合があり、時期が早ければ、早期選考への参加も夢ではありません。
難易度は高いですが、挑戦する意義はあると思います。
オススメの就活イベントはありますか?
先ほど紹介した、GDイベントデアイバ に加え、ジョブトラがオススメです。
「ジョブトラ」 は、無料のビジネスゲーム型スカウトイベントとなっています。
ビジネスゲーム成績優秀者には、ジョブトラ限定の特別選考枠が付与され、B3・M1で年内内定をもらう人もいます。
そのため早期内定を狙う人にとっては、オススメの就活イベントだと言えますね。
就活エージェント
方法の3つ目は、就活エージェントの利用です。
就活エージェントとは、プロが無料で就活サポートするサービスとなっています。
- キャリアカウンセリング
- 企業紹介
- 選考対策
早期内定を目指す場合、どの就活エージェントを利用すれば良いですか?
チアキャリアの就活相談を利用すると良いです。
通常よりも少ない選考ステップを案内されるので、最短経路で内定を目指せます。
是非チアキャリアの就活相談を活用し、早期内定を獲得してくださいね。
もともと選考時期が早い企業では、直接応募しないと、選考に参加できない場合があります。
その場合は、企業・採用HPから直接エントリーしてくださいね。
内定辞退はできる
ここまで早期内定を獲得するためのエントリー方法をお伝えしました。
ただ早期内定を獲得した後に、内定辞退ができるかどうかは、気になるところですよね。
結論から言うと、内定辞退はできます。
入社2週間前までであれば、内定辞退は可能となっているのです。
なお、これは会社員が2週間前に申告すれば退職できる点に基づいています。
どうやって内定辞退の旨を伝えればいいですか?
メールで伝えるか、内定辞退の代行サービスを利用すると良いです。
メールの場合
メールで伝える際は、以下の文例を参考にしてください。
内定辞退のご連絡(○○大学 氏名)
企業名
採用ご担当者様
お世話になっております。
先日内定をいただきました
○○大学の△△と申します。
大変申し訳ございませんが、
諸般の事情により内定を辞退させていただきたくご連絡差し上げました。
貴重なお時間を割いていただいたにも関わらず、
このような形でのご連絡となってしまい、大変申し訳ございません。
末筆ながら、貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
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○○大学 氏名
TEL:
E-mail:
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ただ後で電話が来る場合もあるので、可能な方は電話で内定辞退を伝えてくださいね。
代行サービスを利用する場合
自ら内定辞退を伝えるのが難しい場合は、代行サービスを利用してください。
内定辞退代行サービスとして、【ABAYO】をご紹介します。
支払は22,000円(税込)と、業界では最安クラスとなっています。
大学生にとっては少しお高いですが、直接企業に連絡しなくて良いので、安心ですね。
万が一のときのために、内定辞退の代行サービスの存在を覚えておくと良いでしょう。
新卒カードは貴重である一方で、内定辞退は企業等に大きな迷惑がかかります。
やむを得ず内定辞退する際は、申し訳ない気持ちで対応しましょう。
まとめ:大学3年生も内定獲得は可能
今回は、早期内定獲得をテーマに記事を書きました。
この記事をお伝えしたかったことは、以下の通りです。
◯早期選考
・就活解禁日の3月1日よりも前に実施される企業の採用選考活動
◯メリット
・選考慣れできる
・反省を次に活かせる
・本選考に余裕が生まれる
・内定者研修に参加できる
・自由時間が増える
◯デメリット
・早めに選考対策しなければならない
・通常選考にエントリーできない場合がある
・オワハラを受けるリスクがある
◯早期内定に必要な工程
・自己分析
・選考対策
◯早期選考のエントリー方法
・逆求人型サイト
・就活イベント
・就活エージェント
◯内定辞退は可能
以上になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
大学3年のうちに内定が欲しい。
でも早期選考の応募の仕方が分からないし、内定できるのかも不安…。