もともとはプログラミング未経験・文系出身だった筆者も、IT企業に就職すべきかどうか、迷った時期もありました。
それでも、自分なりに勉強した結果、IT企業から内定をもらえました。
そこで本記事では、IT企業に就職したい未経験・文系女子がやるべきことをお伝えします。
この記事を読むことで、未経験・文系女子でもIT企業に就職・活躍できるようになると思うので、是非最後までお読みください。
【実体験】未経験・文系女子もIT業界に興味を持つ
未経験・文系だった筆者も、IT業界に関心を持っていました。
興味を持ったきっかけはIT人材の需要が高いという話を耳にしたことです。
こちらは、IT人材の需要と供給の差を表したグラフです。
ITニーズが増大し、市場規模も拡大する一方で、IT人材が不足していることが分かりますよね。
この予測を知り、IT企業に就職すれば、市場価値を上げられるのではないかと思いました。
そして未経験・文系出身だった私は、IT業界を目指すようになったのです。
「IT 人材需給に関する調査」の詳細は、経済産業省による調査報告書をご覧ください。
3つのメリット
先ほど、IT人材の需要は高いとお伝えしました。
では、IT企業の就職には他に、どのようなメリットがあるのでしょうか。
- 最先端のモノづくりに携われる
- 働き方が柔軟になりやすい
- 転職や独立・副業の道が拓ける
最先端のモノづくりに携われる
IT企業に就職するメリットに、最先端のシステムづくりに参画できることが挙げられます。
例として、Amazonを利用すると表示される「閲覧履歴に基づくおすすめ商品」が挙げられます。
Amazon Web Servicesによると、このレコメンド機能には、独自の機械学習アルゴリズムが使用されているそうです。
つまり、過去データから傾向を学習し、オススメすべき商品を予測しているということです。
これは、最新技術を用いたシステムの代表例と言われています。
このように、IT企業で経験を積むことで、AI等の最新技術を用いたシステムづくりに挑戦できる可能性も生まれてくるのです。
働き方が柔軟になりやすい
メリットの2つ目は、他の業界よりも柔軟に働ける場合が多い点です。
例えば、私が就活時代に出会ったIT企業には、以下の制度がありました。
- フレックス制度
- 時差出勤制度
- 一部テレワーク可
この柔軟な働き方の背景には、IT企業で働く社員のパフォーマンス向上があると考えられます。
IT企業で働く社員、特にエンジニアなどは、日々納期と闘っているため、常に高いパフォーマンスが求められます。
もし在宅勤務が可能であれば、通勤のストレスがなくなり、生産性が上がりそうですよね。
このように、IT企業は柔軟な働き方を採用することで、労働生産性の向上を図っているのです。
ただIT企業での働き方は、会社・職種によっても異なります。
中には、出社が義務づけられていたり、クライアント先に常駐したりする場合もあるのです。
そのため働き方に柔軟性を求める人は、採用HPや会社説明会等で確認してみてくださいね。
転職や独立・副業の道が拓ける
ITスキルがあれば、転職や独立・副業を目指しやすいです。
転職に関しては、ITに関する知識やスキルが向上した場合、好条件で中途入社も可能になると言われています。
また、ITに関する知識やスキルを活かした副業も可能であり、プログラミングや開発業務などの高単価案件を受注することもできます。
このように、ITスキル獲得で得られる可能性は、無限大だといえますね。
2つのデメリット
ここまでIT企業に就職するメリットをお伝えしてきましたが、IT企業への就職を目指す上で、注意しておくべき点もあります。
- 時間に追われがちになる
- 常に知識のアップデートが必要
時間に追われがちになる
IT企業で働く社員は、時間に追われる傾向にあります。
その理由は、どんな事態でもクライアントを優先する必要があるからです。
IT企業で勤務する上で重要なのは、納期や締切を守ることです。
トラブルが発生した場合でも、納期・締切の厳守を目指すため、時に多忙になりがちです。
ただ、締切を守れる人や、臨機応変な対応ができる人であれば、乗り越えることが可能です。
そのため、計画性や柔軟性・責任感を強みに持つ人には、向いていると言えますね。
常に知識をアップデート
IT企業で働く際に大変なこととして、常に勉強し、知識をアップデートしなければならない点も挙げられます。
IT業界は、技術や流行の移り変わりが激しいと言われています。
例えば、20世紀後半の第三次産業革命では、コンピューターや産業用ロボットによって、単純作業を自動化する時代でした。
しかし、現在の第四次産業革命においては、より複雑な作業の自動化が可能となり、AI等の活用が求められるようになっています。
さらに、第五次産業革命を見据える動きもあり、技術進歩やトレンド変化が加速しそうですね。
そのため、IT企業の社員として活躍するには、常にアンテナを張って学習を続けていく、自走力が必要なのです。
未経験・文系女子でもIT企業に就職できる2つの理由
デメリットを理解した上でも、やっぱりIT企業に就職したいです。
でも、未経験・文系だと難しいですか?
未経験・文系女子にとって、IT企業への就職は難しいイメージがありますよね。
しかし、未経験・文系女子でもITエンジニアになることは可能ですし、活躍している人もいます。
- 文系のスキルが活かせる
- 研修がある
文系のスキルが活かせる
未経験・文系女子でもIT企業を目指せるのは、仕事で発揮できるスキルを持っているからです。
アピールできるスキルに、コミュニケーション能力が挙げられます。
例えば、プロダクト開発では、顧客へのヒアリングから始まることが多いです。
この際、クライアントと共通認識を形成できるコミュニケーション能力が求められますよね。
また、IT企業では、チームで仕事することもあり、正しい情報共有やスムーズな意思疎通が必要となります。
このように、社内外問わず、コミュニケーションスキルを発揮できる場面は多くなっているのです。
研修がある
理由の2つ目として、新人エンジニア向けの研修を実施していることが挙げられます。
IT企業では、新入社員研修の一環として、プログラミング研修を実施しています。
中には、プログラミング能力に応じ、レベル別に研修を実施する企業もあるようです。
スキルに応じてレベルアップできる環境があるため、教育体制は万全ですね。
なお、この際に重要になってくるのは、自分から知識を吸収する能動的な姿勢です。
自ら学習する主体性や、分からない点を聞く行動力があれば、IT企業で活躍することは可能なのです。
IT企業に就職したい未経験・文系女子がやるべきこと
ここまで、未経験・文系女子でもIT企業に就職できるとお伝えしてきました。
しかし、自分にIT企業で活躍できる適性があるかどうかを知らないと、後悔が生まれてしまいます。
そこで、IT業界に向いているかを判断するために、プログラミングに触れてほしいです。
なぜなら、プログラミングは、IT業界への向き不向きを知る指標になるからです。
プログラミングが苦痛であると、IT企業での仕事も嫌になる可能性が高いので、一度試してみましょう。
以下では、プログラミングを経験する方法として、2つご紹介したいと思います。
- 1dayインターンシップに参加する
- プログラミングスクールを受講する
1dayインターンシップに参加する
プログラミングを経験する機会として、1dayインターンシップはお手軽です。
実際に、当時プログラミング未経験だった私も、LINE Bot開発を体験しました。
初心者でも分かる説明で、私でも正しく応答するBotを作ることができたことを覚えています。
この成功体験から、私でもプログラミングができるかもしれないと思うようになったのです。
また、例えプログラミングに向いていないと感じたとしても、1dayインターンシップであれば、あまり時間の無駄にはならないですよね。
プログラミングの雰囲気を知る上でも、インターンへの参加はオススメです。
プログラミングスクールを受講する
プログラミングの向き不向きを知るためには、独学よりもスクール受講を推奨します。
なぜなら、独学は挫折しやすく、プログラミングの適性に気づきにくいからです。
私自身、独学でプログラミングを勉強するようになったのですが、エラーを解決することができず、苦戦を強いられました。
ところが、スクールに通ったことで、正しくプログラムを動作できるようになったのです。
独学では向いていないと思ったプログラミングでしたが、スクールで自信に変わりました。
是非スクールを検討し、皆さんにもプログラミングに自信を持ってほしいです。
プログラミングスクールって、高そうです…。
大学生にとって、お金の壁は大きいですよね。
そこで、コース受講料が無料である、【エンジニア就活】 のTECH-BASEをオススメします。
TECH-BASEとは就活生(大学3年・修士1年)を対象とした、無料のオンラインプログラミングインターンです。
分からないことがあれば、プロのITエンジニアに質問できるので、文系・未経験者でも挫折しにくくなっています。
また、コースを修了すると、IT業界に特化したキャリアアドバイザーが内定までマンツーマンでサポートしてくれます。
そのため、IT業界志望・プログラミングスキルを身につけたい人にとって、使わない手はないですね。
企業選びのポイントとは
ここまで、IT企業で活躍できる適性を見る重要性をお伝えしてきました。
ただ、IT企業に向いていたとしても、企業との相性が悪ければ、ミスマッチですよね。
そこで、どんな点に気をつけるべきか、企業選びのポイント5点をご紹介します。
- 企業風土
- 仕事内容
- 給与水準
- 残業時間
- 成長環境
企業風土
企業選びのポイント1つ目は、企業文化・企業風土です。
IT業界に限らず、社風が合わないと早期離職に繋がりかねません。
その根拠として、株式会社AlbaLinkは入社1年以内に会社を辞めた理由を調査しています。
その結果、最も多い原因は「人間関係」であることが分かりました。
新入社員は、業務に不慣れなため、先輩社員から指導される機会が多くあります。
そんな中、指導する社員と合わなかったら、相談もしにくいですよね。
自身の成長にとっても、会社の「人間関係」は重要なのです。
「人間関係」を左右する社員の人柄は、企業文化や企業風土から推測することが可能です。
社風に注目し、自分と相性の良い企業に入社しましょう。
アンケート詳細は、新卒1年以内に会社を辞めた理由に関する意識調査をご覧ください。
仕事内容
2つ目のポイントは、仕事内容です。
仕事内容が重要なのは、入社後のギャップに繋がりやすい点だからです。
例えば、プログラミングをしたいと思っている就活生がいたとします。
しかし、実際の仕事内容がシステム障害の対応業務だったら、希望とズレていますよね。
入社後のストレスを減らすためにも、仕事内容を正しく把握しておくことが重要です。
実際の仕事内容を知る際は、採用HP・会社説明会の他、働く社員さんに聞くと良いです。
給与水準
ポイント3つ目は、給与水準です。
IT企業に対して、高収入のイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。
実際、パーソルキャリア株式会社が集計した「平均年収ランキング」では、IT業における女性の平均年収は393万円(2022年)でした。
これは、第1位の金融業(394万円)に次ぐ、第2位の結果です。
しかし、IT企業であれば必ず高い給与が支払われる訳ではありません。
そこには、IT業界に存在する多重下請け構造が背景にあります。
これは、顧客から受託開発企業に発注された業務が、別会社へと再委託される、階層構造です。
ピラミッド構造の下層に行けば行くほど、単価が安くなり、給与も低くなると言われています。
給料が安いと、働くモチベーションも下がりますよね。
そのため、給与水準は確認しておくべき重要ポイントなのです。
残業時間
4つ目のポイントは、残業時間です。
ここでは、パーソルキャリア株式会社「平均残業時間ランキング」を参考にします。
集計をもとに計算した結果、ITエンジニアの平均残業時間は、月22.8時間でした。
全職種平均の月22.2時間と比べ、ITエンジニアの残業時間は少し多いことが分かりました。
ただ現在は、働き方改革が進んでいます。
労働時間の適正化を目指す企業も出てきているため、残業時間も減少すると思われます。
こうした長時間労働を是正する動きを確認しながら、企業探しをするようにしましょう。
成長環境
最後のポイントとして、成長環境の有無を挙げたいと思います。
IT企業で働くデメリットとして、常に勉強しなければならないことをお伝えしました。
しかし、通常の業務をこなしながら、自己学習することは大変です。
独立行政法人 情報処理推進機構によると、スキルアップの課題で最多は「業務が忙しく、勉強時間が確保できない」ことでした。
そのため、知識をアップデートする理想を叶えることは、非常にハードルが高いのです。
そこで、学習機会を提供している企業で働くことをオススメします。
なぜなら職場に学習環境があれば、自己学習する時間を確保できるからです。
実際に、業務時間内で、勉強会やイベントを開催している企業もあります。
そうした成長環境がある企業であれば、勉強時間を確保することができるのです。
まとめ
今回は、「IT企業就職と未経験・文系女子」をテーマに、記事をまとめました。
この記事でお伝えしたかったことは、次の通りです。
- 未経験・文系女子もIT企業に就職可能
- プログラミングで適性確認
- 自分に合った企業に入社しよう
以上になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
IT業界を検討している方は、ぜひプログラミングから勉強してみてくださいね。
IT企業に就職したいけど、文系出身でプログラミング未経験だし、何となく不安…。