筆者も、ありきたりなガクチカでいいのかと悩んだことを覚えています。
しかし最終的には、人並みのガクチカでも、早期内定を獲得することができました。
この記事では、ガクチカで実践した「文の組み立て方」を事例と合わせてお伝えします。
本記事を読むことで、ガクチカに自信がつくはずです。
【実体験】しょぼいガクチカに不安を感じていた
私も、ガクチカを作成する際、しょぼいエピソードの数々に頭を抱えたことがあります。
大学に入学してから、なんとなくやっていたことはあったのですが、そこに目標もなければ、実績もなかったからです。
そしてインパクトのないエピソードで、選考は通過できるのだろうかと不安に思いました。
ですが、ガクチカに悩む就活生は、私や皆さんだけではないようです。
突然ですが、下の横棒グラフをご覧ください。
株式会社学情は、2024年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、「就職活動で不安な点」を調査しています。
その結果、4割近くの就活生が「ガクチカで何を話すか」に悩んでいることが分かりました。
ガクチカが不安だという就活生は多く、皆さんだけではないのです。
ガクチカの組み立て方
ガクチカに不安を感じる就活生が多いことは分かりましたが、どうやって乗り越えればいいのですか?
そう思った人も多いと思います。
そこで実際の経験談を交えながら「ガクチカの組み立て方」をお伝えします。
- 考え方
- テンプレート
- 実例
考え方
ガクチカでは、「どう取り組んだか」が重視されます。
ガクチカは「何に取り組んだか」を重視するんじゃないんですか?
インターン選考ではインパクトを重視する場合がありますが、本選考では「どう取り組んだか」を重視する傾向にあります。
なぜなら企業側は、就活生の物事に取り組む姿勢を知ることで、入社後に仕事で上手くいかないときに乗り越えられるかどうかを判断するからです。
具体的なガクチカは後で示しますので、まずはガクチカの全体像を理解しましょう。
〈全体像〉 過去のエピソード →当時はどのような状況だったのか →そこから何を感じたのか →どんな行動を起こしたのか →結果どうなったのか →その経験から何を学び、どう活かしたいのか |
このように、エピソードがしょぼくても、プロセスを重視して独自性を伝えることができれば、立派なガクチカになるのです。
テンプレート
続いて、ガクチカを組み立てるための型を見てきましょう。
先ほどの全体像を文章に落とし込むと、以下のようになります。
〈テンプレート〉 学生時代に力を入れたことは、~~。 今から、当時の状況をご説明し、それに対して何を思い、どう行動したかをお伝えします。 当時の状況ですが、~~。 この状況に対し、~~。 そこで、~~。 その結果、~~。 この経験を通じて~~を学んだので、入社後も活かしていきたいと思います。 |
以上がガクチカの組み立て方になります。
なんとなく、ガクチカのつくり方が分かったでしょうか?
続いてガクチカの実例を見ながら、イメージを膨らませていきましょう。
実例
ここでは、実際のガクチカをお見せしていきたいと思います。
これは、私が就活で話していた内容になります。
学生時代に力を入れたことは、アルバイト先でのスタッフ育成です。 今から、当時の状況をご説明し、それに対して何を思い、どう行動したかをお伝えします。 当時の状況ですが、スタッフに対する研修において、5段階評価の理解度に2や3をつける人がおり、結果が芳しくないことが課題でした。 この状況に対し、スタッフの理解度を上げる必要性を感じ、課題を精査した結果、 ①研修内で知識を運用する機会がなく、定着が図れなかったこと ②オンライン開催で、反応に合わせた進行ができなかったこと の2点が原因であると考えました。 そこで、 ① 研修内で知識をアウトプットする時間を確保し、 ② 対面開催で、反応を見ながらレクチャーする ようにしました。 その結果、理解度が2や3の人はいなくなり、スタッフの理解度を向上させることができました。 この経験を通じて「他者の目線に立って物事を考えること」を学んだので、入社後も活かしていきたいと思います。 |
この文は、先ほどご紹介した、ガクチカの型を用いて作成しています。
実例も参考に、ガクチカを組み立ててみてくださいね。
ガクチカの選び方・伝え方の注意点
ここまで、ガクチカの組み立て方を見てきましたが、実は注意点があります。
続いては、私の就活失敗エピソードと、ガクチカの対策を見ていきましょう。
就活失敗エピソード
ある企業の面接で、ガクチカを聞かれたときの話です。
では、学生時代に力を入れたことを教えてください。
学生時代に力を入れたことは、アルバイト先での繁忙期対応です。 今から、当時の状況をご説明し、それに対して何を思い、どう行動したかをお伝えします。 当時の状況ですが、お客様の予約数に対し、スタッフの人数が足りず、待ち時間の発生が推測されている状況でした。 この状況に対し、接客時間を短くし、待ち時間を最小限に留める必要があると考えました。 そこで、 ① お客様へのヒアリングを徹底し、理解されている部分の説明を省き、コンパクトな対応を周知したこと ②スタッフが接客中に分からないことがあった場合に、迅速に答えられるよう、商品全般の知識を勉強することの2つを行いました。 その結果、約80人のスタッフとともに100組を超えるお客様に対応しながら、スタッフの出退勤と休憩管理、質問対応をすることができました。 この経験を通じて「組織全体を見る重要性」を学んだので、入社後も活かしていきたいと思います。 |
あの、営業時間って、何時から何時なんですか?
8:00~18:00ですが、後ろに延びることもあります。
1人のお客様にかかる時間は、どのくらいですか?
基本的には6時間くらいですが、人によって多少前後します。
それって、十分対応可能なんじゃないですか?
あっ、あの~。・・・
スタッフ80人全員がお客様の接客をするわけではないのと、午前中にご予約が集中したことで、待ち時間が発生する想定だった気がします…。
面接官に論破されてしまい、完全に萎縮してしまいました。
その後、別のガクチカがないか聞かれたのですが、挽回はできず…。
もちろん、面接は不合格でした。
失敗した原因と対策
なぜ、先ほどのガクチカは失敗だったのでしょうか?
その原因として、次の2つが考えられます。
①数値>愛着のエピソードを選択
②事前フィードバックをもらわなかった
原因①:数値>愛着のエピソードを選択
原因の1つ目は、数値データを重視したあまり、愛着の薄いエピソードを話したことです。
数字を盛り込めそうなエピソードを選んだものの、思い入れが少なかったため、面接官にうまく伝えらなかったのです。
そのためガクチカでは、数値データの有無よりも、皆さんの頑張りを重視することをオススメします。
そして、皆さんが力を入れたエピソードであれば、そこに無理やり数字を入れる必要はないのです。
数値としての実績があり、エピソードに愛着があれば、進んでガクチカに選びましょう。
原因②:事前フィードバックをもらわなかった
2つ目の原因は、選考前に客観的な視点でガクチカを見てもらう機会を持たなかったことです。
完璧だと思い込んでいたガクチカですが、実際にはツッコミどころがあり、選考を受けるまで気づけませんでした。
つまり、他の人からアドバイスをもらっていれば、ガクチカを改善し、選考を突破できた可能性があるのです。
現に反省を活かし、フィードバックを受けてガクチカをつくり直した結果、内定を獲得することができました。
ですので、ガクチカができたら、是非他の人からフィードバックをもらうようにしましょう
フィードバックをもらう際、オススメしたいのが【キャリエモン】です。
キャリエモンとは、ガクチカ添削をはじめとする、就活サポートをプロが何度でも無料で実施してくれるサービスです。
就活のプロが回答してくれるので、的確なアドバイスがもらえます。
オススメするサービスですので、是非ご活用ください。
【まとめ】しょぼいガクチカでも大丈夫
今回は、ガクチカの不安を自信に変える、文の組み立て方をお伝えしました。
◯文の組み立て方
過去のエピソード
→当時はどのような状況だったのか
→そこから何を感じたのか
→どんな行動を起こしたのか
→結果どうなったのか
→その経験から何を学び、どう活かしたいのか
◯ポイント
・無理に数字にこだわりすぎない
・他の人からアドバイスをもらう
皆さんの参考になっていたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
是非、事前にフィードバック・アドバイスをもらい、私と同じ失敗をしないよう、頑張ってくださいね。
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)がしょぼくて不安だな…。
どうすればガクチカに自信を持てるかな?