貸与奨学金、返済できるか不安な大学生へ|対処法3選で安心した未来へ

奨学金を借りているけれど、返済できるか不安…。

皆さんの中にも、このような悩みを抱えている大学生がいらっしゃると思います。

今や、奨学金を借りる大学生が増加している一方、奨学金による不安も大きくなっています。

そこで、この記事では、奨学生である筆者が「奨学金返済サポートする制度・サービス」をご紹介します。

本記事を読むことで、奨学金返済に伴う不安を軽減し、奨学金に左右されない未来を描けるようになると思います。

「日本学生支援機構の奨学金」を想定して執筆しています。

【実体験】奨学金は欠かせない

筆者も、奨学金利用者の1人です。

家庭の事情で奨学金を借りているのですが、おかげで学校で授業を受けたり、生活を送ったりできています。

そのため、奨学金なしでは、学生生活を送ることは難しいでしょう。

このように奨学金は学生にとって欠かせない存在となっているのです。

奨学金の実態

ここまで学生にとって、奨学金は欠かせない存在となりつつあるという話をしてきました。

その根拠として、学生の奨学金受給状況を見てみましょう。

※第一種:利息なし 第二種:利息あり 併用貸与:第一種+第二種

上図は国公私立別に、2014・2016・2018・2020年調査における、日本学生支援機構の奨学金受給状況の変化を表した図です。

こちらから、2020年における日本学生支援機構の奨学金を受給する学生は44.1%(「必要なし・申請せず・不採用」を除く)であったことが分かります。

大学・地方公共団体等が行う、日本学生支援機構以外の奨学金制度もあることを踏まえると、学生の約2人に1人が奨学金を利用していると言えますね。

また、日本学生支援機構の奨学金のうち、「給付のみ」を受給する学生は5.2%のみでした。

そのため、奨学金を受給する学生の大半は、返済が必要な「貸与型」だと考えられます

以上をまとめると、学生の2人に1人は奨学金を受給しており、その多くが将来的に返済しなければならないと言えるのです。

未返済時の末路

大学生

貸与型奨学金を利用する学生が多いことが分かりました。

私も貸与型奨学金を利用しているのですが、もし返済できなかった場合は、どうなってしまうのでしょうか?

もし貸与型奨学金を返済できなかった場合、どうしようと不安に思いますよね。 

ここでは、奨学金返済が遅れた場合の措置に関してご説明します。

  • 延滞金の賦課
  • 督促/請求
  • 信用情報への登録
  • 一括返還請求
  • 給与/財産の取り押さえ

延滞料の賦課

奨学金の返済が遅れた場合は、延滞金が賦課されます。

これは、毎月の返還額のうち、返済が遅れている額に対し、年3%の割合で返済期限の翌日から返済が遅れている日数に応じて発生するものです。

督促/請求

また奨学金の返済が遅れると、督促や請求が来ます。

なお奨学金の貸与を受ける際に、連帯保証人や保証人を選任した場合、連帯保証人や保証人も督促・請求されます。

信用情報への登録

貸与奨学金の返還開始から6ヶ月経過後以降に、3カ月以上返済されない場合、奨学金返済の遅れが個人信用情報機関に登録されます。

これにより、クレジットカードの利用が制限されたり、住宅ローンなどが組めなくなったりする場合があります。

一括返還請求

督促・返還に応じない場合は、返還期限が来ていない額を含め、返済されていない額の全額・利息(第二種のみ)・延滞料が請求されます。

財産/給与の取り押さえ

それでも貸与奨学金の返還がなければ、給与や財産が取り押さえられます。

未返済の原因

大学生

貸与奨学金の返済が遅れると、大変な事態になることが分かりました。

では奨学金返還が遅れてしまう原因は、どこにあるのでしょうか?

令和3年度奨学金の返還者に関する属性調査結果」によると、奨学金返還が遅れている原因として「本人の低所得(63.8%)」が最も多く、次いで「奨学金の延滞額の増加(36.7%)」でした。

つまり、奨学金返還に十分な所得がないと、奨学金返還の遅れ・未返済が生じてしまうと言えますね。

奨学金返済に伴う不安の対処法3選

奨学金を返済できない原因に、「低所得」や「延滞金の増加」などが挙げられると分かりました。

ですが、これらの原因を完全に排除できる自信がないです。

奨学金の返還が遅れたり、できなくなったら、どうしようと不安に思いますよね。

そこで対処法として、「制度・サービス」に分けて、ご紹介します。

対処法
  • 制度2つ
  • サービス

2つの制度

日本学生支援機構では、奨学生本人の返還が難しくなった場合に備え、以下の制度を準備しています。

  • 減額返還制度
  • 返還期限猶予

減額返還制度

減額返還制度は、月々の返済額を少なくする制度です。

1回あたりの返済月額を1/2、1/3、1/4、2/3に減額して返還できます。

最長15年まで延長可能ですが、返還予定総額は(第二種の利子も含めて)変わらず、返還終了年月も先送りされます。

返還期限猶予

返還期間猶予では、返還を待ってもらうことができます。

適用期間の上限は計10年で、返還予定金額は(第二種の利子も含めて)変わらず、返還終了年月も先送りされます。

返還免除制度
 学生本人が死亡または、精神/身体の障害で働けなくなったなどで、返還できなくなった場合届出により返還未済額の全部または一部の返還を免除される制度です。

サービス

株式会社アクティブアンドカンパニー提供の奨学金返済支援サービス【奨学金バンク】もあります。

これは、奨学金バンクから紹介された企業に就職することで、奨学金の返済支援を受けられるサービスです。

奨学金バンクでは、求人情報の提供だけではなく、就職支援も実施しているので、安心ですね。

またサービスを受けることで、毎月の奨学金を代理返済してくれるので、奨学金バンク利用者は、奨学金に左右されない生活を送れます。

以上から奨学金バンクは、奨学金返済に伴う不安を軽減してくれるサービスだと言えますね。

まとめ

今回は、多くの大学生が利用する「奨学金」をテーマに記事を書きました。

この記事でお伝えしたかったことは、以下の通りです。

◯奨学金返済サポート
・月々の奨学金返済額を減額する制度
・奨学金返済を待ってもらう制度
・提携企業就職で奨学金返済を支援

以上です。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

ぜひ今回ご紹介した、奨学金返済サポートを参考にしてみてくださいね。

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